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大学発ベンチャーに注目! ~第2弾~

皆さん、こんにちは!!FCPの杉崎です。
大学発ベンチャーシリーズ第2弾ということで、今回から大学別に大学発ベンチャーを追いかけていきたいと思います!!
 
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東大発ベンチャーについて
 
今回ピックアップするのは東大発ベンチャー。経済産業省が発表している関連大学別大学発ベンチャー企業数の調査結果によると東大は2015、2016、2017年度と3年連続でTOPに立っている。ちなみに、2017年度の東大発ベンチャーは245社であり、2位の京都大学(140社)、3位の筑波大学(98社)に大きな差をつけている。
 

平成29年度産業技術調査事業 (大学発ベンチャー・研究シーズ実態等調査)報告書より

 
東京大学エッジキャピタルの存在
 

UTEC ホームページより

 
 
東京大学エッジキャピタル(以下UTEC)は東大を中心とした大学発ベンチャーをに対して投資・サポートを行っているベンチャーキャピタルである。昨年2018年にはUTEC4号投資事業有限責任組合が設立された。2004年に設立されて以来、これまでに約543億円となる4本のファンドを運営し、投資した企業数は約100社になる。また、投資した企業の内10社はIPO、11社がM&Aを行っている。ぺプチドリーム(2013年東証マザーズ上場)やラクオリア創薬(2011年大証JASDAQ上場)といった知名度の高い上場企業はUTECの代表的な成功例だ。UTECの一番の強みはやはり大学・研究機関と連携することで、最新の科学技術を新たなビジネスへと昇華できる点だろう。また、国内だけでなく海外の研究機関等とも連携し、事業をグローバル展開できる点も見逃せない。
 
東大発VBの紹介
 
それでは、東大発ベンチャーを紹介していきたいと思う。今回紹介するのは3社。
 
 
 

(BIONICのコーポレートサイトより引用)

 
まず、一つ目に紹介するのはBionicM株式会社。このBionicM社が開発しているロボット義足は最先端のロボティクス技術が取り入れられたもので、この義足を装着する人の歩行をサポートする。従来にも、BionicM社が開発したロボット義足のような製品は存在したが、電池が切れてしまうと使い物にならなくなってしまう点が大きな問題であった。またその他にも既存のロボット義足には値段や義足の重さといった点でも問題があった。BionicM社が開発する義足は電池切れの際でも普通の義足と同様に使え、重さという点でも軽量化されている。
 
2.Aidemy

(Aidemyのコーポレートサイトより引用)

 
次に紹介するのが株式会社アイデミーだ。現在、日本でも海外の先進国と同様にAIが生活の様々なところに利用され、人々の役に立っているのは言うまでもない。ただし、それと同時に、AIを取り扱うことが可能なエンジニアが日本では大幅に不足しているという問題がある。実際、機械学習について学びたい、興味があるという学生は理工系を中心に多数存在するが、独学でそれを行うハードルは依然として高いままだ。Aidemyの提供するオンラインAI学習サービスを利用することで、機械学習が専攻でない大学生やエンジニアでも、より実践に近いテキストを用いて学習することが可能になっている。また、Aidemyは企業向けにAI利用を促進するSaaSツールの提供も行っている。これから、日本でも人工知能の関連技術が用いられる領域がさらに拡大していくのは間違いないと言っていいだろう。その第一線で活躍できるエンジニアを育てることは日本の大きな課題の一つだ。
 

(Startbahnのコーポレートサイトより引用)

 
スタートバーンは代表の施井泰平氏が東京大学大学院に在学しているときに起業して作られた会社だ。スタートバーンのサービスはアート作品に限定したSNSと作品が売買されるシステムの二つがメインだ。アーティストとユーザーが直接やりとりをしたときだけでなく、ユーザーどうしが売買を行った時も、アーティストにお金が支払われる仕組みになっており、アーティストの活動をサポートする。また、ブロックチェーン技術を用いてアート作品作者の証明や売買記録を残すことを可能にしており、スタートバーン以外のサービスを使って売買が行われた時でもアーティストにお金が支払われるようになっている。
 
 
 
 
東大発のベンチャーといえばバイオや創薬といった領域が強い印象があったが、今回、東大発ベンチャーを見てきて、機械やソフトウェア・アプリ、FinTech等様々なものがあった。スタートアップや起業に対するか学生の考え方も変化し、今後も大学発ベンチャーは増加し、さらに多様な領域でスタートアップが生み出されるだろう。
 
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