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19.03.28
読了時間:5分
高齢者向けサービス市場の現状
読者の皆さんはじめまして。
私は、Full Commit Partners のアソシエイトの藤田(たこみ)と申します。
先日、大好きだった祖母を友達との旅行で訪ねた際、本当に嬉しそうに、楽しそうに振舞っている姿に気づきました。たとえ遠くに住んでいて会いに行けないとしても、連絡をとるようにしなくてはと決意できた、そんな貴重な経験でした。
さてそんなおばあちゃんっ子なたこみでしたが、今回は日本における高齢者向けサービス市場の概要とその先行事例について紹介させていただきます。
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そもそも、日本には「高齢者×富裕層」の人口が世界的に見ても、非常に多い。
超富裕層(Ultra High Net Worth Individual)と呼ばれる総資産33億円以上の人口は、アメリカに次いで世界2位の約1万8千人であり総資産1億円以上の富裕層までを対象とすると、その数は316万人にまで跳ね上がる。
引用:Knight Frank,The world wealth report 2019
また、同時に注目すべきは、それら富裕層の持つ資産を含めた日本の金融資産のうち、84%を50歳以上の高齢者が保有しているという事実である。
つまり日本は、今後の高齢者人口の増加という展望も含めると、非常に大きな高齢者向けサービス市場を内包していると言え、上述の2点からその市場価値は莫大なものであると言えるだろう。
では次に、高齢者向けサービスの既存サービスについて述べていく。
それらを見渡すと、大きく5つのタイプに大別することができると考えている。
①入居型施設
サービス付きシニア向け住宅など、定住環境とそれに付帯した様々なサービスを提供。
先行事例:
ユーカリ優都ぴあ(子供と高齢者の共生型施設)、
スマートコミュニティ稲毛(アクティブシニアタウン)
③エンタメサービス
Webサイト運営やスマートフォン活用の講座など、趣味や娯楽に特化したサービスを提供。
先行事例:
プレミアケア(エンターテイメント型リハビリデイサービス)
シュミカツ!(高齢者向け趣味活動の支援に特化したWebサービス)
⑤その他サービス
パートナー探しや終活など、大別できないが他にも様々なサービスが提供されている。
先行事例:
スペースメモリアル(宇宙葬)
(余生をともに過ごす人を探すマッチングサイト)
下記に高齢者向けサービス先行事例についてのポジショニングマップを、大まかではあるが作成した。この図を参照すると、その事業内容は介護などの生活支援に関するサービスから趣味など娯楽関するサービスまで、その範囲は多岐にわたることが分かった。
さて、今回のブログ更新はシリーズものであるということで、次回以降大別した5つの種類から高齢者向けサービスについての考察を重ねていきたいと思う。
特に冒頭で述べた通り、日本は「高齢者×富裕層」が非常に多い。
上図を参照すると、サービスの種類の幅が広いのに対して、資産を持つ富裕層に対するアプローチは未だ様々な余地を残しているように感じられる。今後の投稿を通じて、新規事業の可能性の核心にたどりつけられればと考えている。
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